メガネとコンタクトレンズの度数は違う? 処方箋の用語も解説
- 2023.3.24
- LIFE STYLE
メガネとコンタクトレンズを両方使用する方は、どちらも同じ度数を用いてよいのか迷うこともあるかと思います。メガネとコンタクトレンズの度数は人によって異なる場合も出てきます。この記事では、メガネとコンタクトレンズの度数の違いとそのメカニズム、度数が合わないものを使う危険性、処方箋の用語の意味などを解説します。
#メガネ・コンタクトレンズの「度数」とは
「度数」とは、メガネやコンタクトレンズにおいて、視力矯正に必要なレンズの強さを表す数値です。度数が高いほど、視力矯正の力が強いです。よく混同される言葉として「視力」がありますが、度数と視力は異なります。視力は、物の形や存在をどのくらい認識できるかを数値化したものです。視力は数値が高いほど遠くがよく見えることを指します。
#メガネ・コンタクトレンズの度数は異なる場合もある
メガネとコンタクトレンズの度数は異なることがあります。その理由としてメガネは角膜とレンズの距離が離れていますが、コンタクトレンズは角膜に直接密着しているためです。例えば近視矯正用の凹レンズではレンズが眼から離れるほど度数を弱く感じます。そのため、メガネではコンタクトレンズよりも強い度数を適用することが多いです。
#メガネの処方箋に記載される用語の意味
メガネの処方箋には、さまざまな用語が使用されます。それぞれどのような意味なのか解説していきます。また処方箋には有効期限があることを覚えておきましょう。
遠用/近用(FOR DISTANCE/FOR READING)
遠用は一般的には普段使いや遠くを見るための度数のことです。近用は主に老眼用など近くを見るための度数のことです。
R・L
「R」は右目(Right)の情報であることを示す記号です。「L」は左目(Left)の情報であることを示す記号です。
球面度数(SPH)
球面度数は記号では「SPH」または「S」と表記され、使用するレンズによって「+」「−」もしくは「凹」「凸」の符号がつきます。単位はD(ディオプターorディオプトリー)です。例として+1.25Dや−3.00Dのように書かれています。
円柱度数(CYL)
円柱度数は、乱視を矯正するために必要な度数を表します。記号では「CYL」または「C」と表記され、こちらも球面度数と同様の符号、単位が使用されます。ただし乱視矯正の必要がない場合には記載されません。
乱視軸(AXIS)
円柱軸は乱視がある場合のみ記載があります。記号では「AXIS」または「AX」と表記され、乱視の角度を表し、0~180°の数値で表します。
プリズム(PRISM)
斜視や斜位などで視線のズレが生じる方がメガネを作る時にこの欄に数値が記載されます。「PRISM」、「P」と表記され、単位は△「プリズムディオプトリ―」です。
基底方向(BASE)
基底方向はプリズムがある場合のみ記載があります。プリズムを処方する時に必要な方向です。「In(内方)」、「Out(外方)」、「Up(上方)」、「Down(下方)」、または、軸度(0〜360°)で方向を表します
瞳孔間距離(PD)
左右の黒目の中心間の距離を表します。片眼ずつもしくは両眼の数値で記載されます。
#メガネ・コンタクトレンズの度数を知る方法
コンタクトレンズを作成する場合は、一般的には眼科の受診が必要です。メガネは眼科もしくはメガネ店(販売店)で測って作成できます。
眼科を受診する
眼科では視力の測定だけでなく、眼の疾患がないかも詳しく確認してもらえます。
※初めてのメガネを作る方は、眼科で眼の状態を詳しく診てもらって処方箋をもらう方法が安心です。
販売店で視力測定を受ける
お店によって在庫があれば、視力測定からメガネの受け取りまでを即日で行えるので、すぐに必要な方にはおすすめです。Zoffの店舗では無料で視力測定を行っており、在庫があれば最短30分でのお渡しが可能です。スタッフがお客様に最適なレンズ選びのお手伝いもいたします。
※初めてのメガネを作る方は、眼科で眼の状態を詳しく診みてもらって処方箋をもらう方法が安心です。
#度数の合わないメガネ・コンタクトレンズの危険性
必ずしもよく見えれば見えるほどいいというわけではありません。人やシーンによって丁度良い度数は異なります。度数の合わないメガネやコンタクトレンズを使用していると、眼に大きな負担がかかります。
眼や身体の不調や疲労につながる可能性
メガネやコンタクトレンズを度数が合わない状態で使い続けると、眼に負担がかかってしまいます。その結果、眼精疲労などが引き起こされて体の不調につながる可能性があります。メガネやコンタクトレンズは、目的や用途に合った度数を選ぶことが重要です。
視力の低下につながる可能性
用途に合っていない度数のメガネやコンタクトレンズを使用すると、眼に大きな負担がかかり、視力が低下する可能性があります。近くを見るのと遠くを見るのとでは、適切な度数が異なるため、用途やシーンに合わせてメガネを使い分けることもおすすめです。
#コンタクトレンズの度数からメガネの度数を換算するのはおすすめしない
前の章でも説明した通り、メガネとコンタクトレンズでは、同じ度数で作成しても見え方に若干の違いが出ることがあります。特に度数が強い場合は見え方に大きな差が出てしまいます。またコンタクトレンズでは乱視矯正がされていなくてもメガネでは乱視矯正をすることがあります。メガネとコンタクトレンズそれぞれについて実際に測定することが最も正確で安心できるでしょう。
#メガネ・コンタクトレンズの度数についてよくある質問
ここでは、メガネとコンタクトレンズの度数について、よくある質問にお答えします。
カラーコンタクトレンズ(カラコン)とコンタクトレンズの度数は違う?
A. 基本的に同じ
カラーコンタクトレンズ(カラコン)とコンタクトレンズの度数は基本的に同じですが、製品によって見えやすさに違いが出ることがあります。カラーコンタクトレンズ(カラコン)も、眼科で処方を受けるのがおすすめです。
度数に限界はある?
A. ある
メガネやコンタクトレンズの度数の上限は、レンズメーカーによって異なります。ただし、幅広い度数のレンズが存在するため、眼の病気などによる視力低下でなければ、ほとんどの人がメガネやコンタクトレンズで視力矯正が可能です。
ネットでメガネ・コンタクトレンズを購入するには?
A.あらかじめ自分の度数を事前に知っておく必要がある。
ネットでメガネやコンタクトレンズを購入する場合、自分の度数を事前に知っておく必要があります。Zoffのオンラインストアでは、度数がわからなくても「レンズ交換券」を利用して、メガネフレームのみをオンラインで購入し、お近くの店舗で視力測定と度付きレンズへの交換が可能です。
#メガネやコンタクトレンズは、度数の合ったものを使おう!
今回は、メガネとコンタクトレンズの度数は異なることや、処方箋の用語の意味などを解説しました。メガネの度数は、眼科やメガネ店で測定してもらうのがおすすめです。
Zoffの店舗では、無料の視力測定を実施しており、スタッフがお客様に最適なレンズ選びのお手伝いをします。また、Zoffオンラインストアでは、度数がわからなくても「レンズ交換券」を利用して、メガネフレームのみをオンラインで購入し、お近くの店舗で視力測定と度付きレンズへの交換が可能です。気になる方は、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。
※ 商品の価格や在庫状況は掲載当時の内容です